卒業旅行は京都
大学生の卒業旅行は海外旅行という風潮に変わり始めて、海外研修留学を経験した友人のなかには海外の面白さを見いだして海外への卒業旅行を決めた人もいました。卒業旅行というのもしなくたって全く構わない事なんですが、就職するとまとまった自由な時間がないという考えが何処かにあったりして、また、学生として自由で我がままで楽な旅をしたいのかもしれません。
英語科に属していたので海外生活の長かった教授の話しはとても興味深くて記憶にも良く残っていました。時折行われる地元のパーティーに呼ばれると年齢的には着るものではないけれど振り袖を着ていくとか、日本の文化を知っていた方が良いので茶道や華道を習っていたとか、名所なんかも教えてあげることがあるので、まず日本の事知らないとダメと言う事をいつも言っておられたのです。
そんなこともあり、そして重ねて予算不足もあり、色んな諸事情を含めて私の卒業旅行は仲の良かった友人と共に京都旅行となったのです。何回か行ったはずの京都も年齢の違いや季節、巡り方によっていろいろな表情がありました。自分の気持ちの持ち方でも旅の状況は変わっていきます。
高校時代の修学旅行でも通った「哲学の道」。その数年後の今、就職を控えての私にとっては高校時代に軽やかに歩いた場所とは少し違って、いろいろな時代の人たちが歩いた重みのある道に感じました。銀閣寺も様々な人が手をかけ造り、様々な人が出入りしたと思うと、他の全ての古くからある建物もみんなそうなのですが、なんと人間ひとりの人生が短く小さいものかと感じてしまいました。少しだけ色々な事を経験し、勉強し、色々な情報や話しを聞いた事によって、高校のときには感じなかった事が感じられたのが自分でも不思議に思いました。
海外の卒業旅行も良かったかもしれないけど、日本らしいところや日本の古くからの町並み、神社仏閣の美しい姿を見る事が出来たので私にとっては大満足の卒業旅行でした。